五感を信じる疫病神

140字では収まりきらない話をします

ぼちぼちというかバリバリな話

はじめまして、ゴリライモと申します。

世間を賑わす足細長Perfume擬態男性アイドルこと村上信五さんのオタクをしています。

140字でおさまらないような心の叫びを書き連ねていくこの場で、ついに、あの伝説の「ぼちぼち大切な夜」を見てしまった感想をポツポツ書いていこうと思います(激遅鑑賞)

 

 

残念ながらマイナスな発言が多く出てくると予想されますので、目を通される方は十分肩の荷を下ろして(?)軽い気持ちでお願いします。

ただのオタクの戯言を見るという感覚をお忘れなく、自我をしっかり保ってください!!!

 

 

 

 

 

 

  • 9月3日と9月4日

 

 私はあの日、東京ドームにいた。ありがたいことに十五周年を祝うライブのいわゆるオーラス公演に入らせて頂き、燃えるような会場の熱に包まれながらもちろん自分も腹の底から声を出して関ジャニ∞の今までを祝い、これからを願った。

to be continuedの文字に心が踊った。どのように続くのかは思いつきもしなかったが、それでもこれからも彼らが続くというただそれだけの事実に拍手喝采が起こり、今まで実際にはライブに行かない世間からの無神経な言葉や、根も葉もないとは言いきれないがあまりにもファンにとっては苦痛な文字が目に入る週刊誌から逃げる日々と縁を切れるのかと思うと、安堵から涙が出た。

たった1行の言葉で、彼らから「もう大丈夫だよ」と言われた気がした。

 

 

その2日後目ん玉がひっくり返ることになるが、そのオーラスの次の日の夜、ジャニーさんのお別れ会のあと関ジャニ∞5人が集まってBBQをしたという映像が「ぼちぼち大切な夜」である。

 

 

 

(主観)と改めて書いておくが、ファンにはそれぞれの解釈があると思っていて、その表現の仕方や思い方は人それぞれだと思う。グループ全体を好きな人もいればたった1人を応援する人もいたり、コンビで推すという人もいる。

周りに迷惑をかけたり誹謗中傷でなければ応援の仕方には自由があるというのが私の持論。

 

私の応援の理想のスタンスといえば、ただただ自担への一方的な愛と感謝

言うなれば全肯定である。今日も村上信五さんが最高のお顔とスタイルで人前に立ってくれることへの圧倒的感謝。この人が好きな世界で、好きなことをして、好きな人達と、笑顔で働き続けてくれるのが嬉しい。

それを私の目に入る表舞台でしてくれることがまたさらに幸福。ありがとう供給。需要ならここにある、ないというのであれば世界中の電波をここに集めてくれ。私のTLには村上信五の一分一秒を逃さないプロの村上の女で溢れている。

 

それがどうにも、7人ではなくなった時から心の治安がおかしい。メインボーカルが居なくなったということへの悲しみがいつまで経っても癒えない。6人のシルエットに耐えられない。気持ちのやり場がどうしようもない。

今までグループの誰かが出る番組は全て見ていたのに、録画でさえ見れなくなった。気づけば録画ばかりが溜まって、ひとりの時間があればすぐに涙が出てくるようになった。

8人時代を直接見れていない私には、雛鳥が初めて見たものを親と思うように、初めて見た7人こそが関ジャニ∞だと思い込んで生きてきてしまった。

 

びっくりした。

私は村上信五さんだけでなく、グループのみんなが好きだった。当たり前の事実がめちゃくちゃにメンタルを殴ってきた。グループにいるからこそ村上信五さんが好きで、その中でも一際、あの赤い美声の野獣といる自担のことが好きだった。

 

ー以下、松原.への愛を語る場-

 

メンバーからいじられることの多い彼が、きついツッコミを入れるというキャラがテンプレなはずなのにどうにも渋谷さんといると様子が変わる。同い年なのにまるで母であり、まるで弟のようだった。

 

2人でロケに行った時はぽけ〜っとしていて、「話しっかり聞け!」と怒られたり、DVDの特典で体格の小さい渋谷さんにしがみついて「ギュッてしてくるから俺が頑張らないと!と思った」と父性たっぷりの感想を言われたりする。

Jr時代2人で家出しようとしたけど親にバレて行けなかった村上さんを夜中に渋谷さんはずっと待っていたとか、誰にも分からないモノマネを村上さんのためだけにひたすらしていたり、それがずっとツボで笑う姿が可愛かった。べろべろの村上さんをトイレに連れて行って「コスプレしたい!」と騒ぐので手伝ってくれたりと、胸が締め付けられるようなものから笑えるエピソードがあった。

「10代で出会い、20代の全てを共にした」「ただの田舎で出会った変なやつとドームのステージで2人きりで演奏するなんてあの頃想像もしなかった」というポエムのような言葉が実際に目の前でポンポン飛び交ったりする。

 

兎にも角にも、私は渋谷さんといる村上さんが好きだった。世話をやきすぎる程構うところも、同い年だからこそ見せる甘えた部分も、自担がハッキリ愛のこもった言葉を口にするところも彼の前だからこそ見れると思っていた。

 

もう二度と2人の人生に同じ未来はないという現実が、これからの自分のオタク生活の灯りを閉ざしたように思った。

 

 

正直ずっとモヤモヤしたままだったのが、ライブに行ったことで少し心が晴れた気がした。(以前のはてブで書いたので十五祭については割愛致します)

 

それでも、やっぱり今までと同じようには行かない。一人分の穴が埋められれば苦しかったし、名前を出してくれると喜んでいいのか悲しんでいいのかわからず、前を向く6人の言葉には傷ついたりした。彼らなりの精一杯の励ましだと分かっていても感情が追いつかない。欲を言えば、ずっと「7人」に対して関ジャニ固執して欲しかった。いつまでも泣き言を言ったって意味が無いことくらい分かるのに、それでもじぶんの欲のままそんなことを思ったりして、そんな自分の考えと理想のファン像が解釈違いを起こしていてまたしんどかった。

 

 

 

  • ぼちぼち大切な夜が教えてくれたこと

 

買い物のシーンから始まり、終始5人の楽しい食事会って感じの映像だった。各々が思うことを話して、お酒を飲みながら「ツアーのタイトルは?」「方向性は?」と話し合うなか、相槌は打つけどひとつも発言しない村上さん。

ずっと手のひらになにか書いていてなんの計算をしてるんだろう……と思ったらツアータイトルを必死に考えてくれていて、話が急に変わったりそんな所が真面目で少しズレていてでも一生懸命で効率的でやっぱり好きだなぁ(メロメロ)と思った。

 

生まれ変わりたくもないよなぁ

と安田くんが呟いた言葉におっ…と身構えてしまった。確かにあんな苦しい思い、もう二度としたくないけど。前を向いてるように見える彼らとは思えない言葉で、少し違和感を覚えた。

 

そのあとの部屋でこれからのグループについてみんなが腹を割って話そうとこぼした言葉の一つ一つが暖かくて、涙が出た。

「もう脱退はやめような」「次誰かが抜ける時はもう、グループを閉じよう」「そうなる前に、ちゃんと話し合おう」「それでも、閉じることは考えんとやろうな」

「コケる時は後ろじゃなくて、前にコケよう」

 

ずっと苦しかったのは、5人でも関ジャニ∞が成り立ってしまうこと。大好きだった7人の関係性が、6人のあの意思が嘘だったみたいに、いなくてもやっていけるように感じてしまったのが、このままいつかこの悲しみが消えてしまうのがやりきれなかった。

 

そんなこと言っても仕方ないって分かってる。

現に7人は5人になり、関ジャニ∞は続いてる。抜けた2人は、それぞれの夢を人生を歩んでる。また7人が背景を真っ白にして1から、前を向いて歩き出している。

そこに気持ちが追いついて行かず、苦しかった。好きなアイドルには明るい人生を送って欲しい気持ちとずっといないメンバーを名残惜しく生きていて欲しい気持ちが戦ってた。

 

ここで、みんなの言葉が色んな方向を向いてることに改めて気づいた。安田くんの、生まれ変わりたくはないって意味が分かった気がした。

前だけ向いてきたわけじゃない。それでも、何回話し合っても、きっと関ジャニはこうなって、グループ自体は前を向いていく。いままで私たちの見えるとこ見えないとこで何度も『最終的には前に進む』という結論の話し合いが行われてきたであろうことがわかった。

 

 

私としては、今まで通りには行かないと思う。

これから発売するDVDや映像にはワクワクより先に「また泣いてしまうかも」「しんみりした部分があるかも」と心構えをしなくてはならず、見る前に怖気付いてしまうだろうし

何もかも約束された自担の最高のために金を出す!!という精神よりは「見たいものを自分で選んで見る」に変わって行くと思う。

 

 

 

私のオタク人生はこの数年でだいぶ変わった。ずっと好きだった人の席が無くなるなら、新規の自分が入るよりももっと入るべき人がいるのでは?と思い込みファンクラブにすら入らなかったのが、勇気をだして応募したレコメン公開収録に当選したことで少しずつ現場に行くようになった。同じツアーにも何度か入るようになった。全地方、一人で遠征するようになった。ツイッターで出会ったオタクとライブで会ったり遊んだりするようになった。人数が変わってからファンになった人の意見を聞いて新しい世界を知って勉強になったりもした。ジュニアや他グループと掛け持ちのファンも以前よりグッと増えて、関ジャニ以外のジャニーズを覚えたりした。

それでも、みんな関ジャニ∞が好きなことが伝わってくる素敵な空間にいる。

居なくなった部分の寂しさも、前を向く強さも見せてくれる人達を応援してきたことへの誇りと、このDVDを見てよかった〜という気持ちで今は胸がいっぱい。

 

 

彼らの精一杯の照れ隠しの表現が出てるタイトルが愛しいなと思った。

 

ぼちぼち大切なアイドルを、これからもぼちぼち好きなんだと思う。